リクガメをお迎えするためにケージを買う予定だけど、どんな場所に置いたらいいの?
注意することがあるなら今のうちに知りたい!
ケージの置き方や置く場所によって、ストレスや体調不良の原因になります。
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
実際にかめじろうのケージを置いてる環境も踏まえ、情報をシェアできたらと思います!
この記事ではヘルマンリクガメがストレスを感じにくいケージ周囲の環境設定の方法についてお伝えします。
この記事を見てもらうことで「ケージ周囲の環境を最適にして、リクガメをストレスなく健康的に飼育する」ことができます。
まずは結論からお伝えします。
- できるだけ「温度・湿度の変化」「音や光による刺激」「他の生き物との接点」が少ない場所を選ぶ
- 「直射日光」「テレビ」「エアコン」に近づけないようにする
- 床に直接置くのではなく、床から最低30cm以上の高さにケージを設置する
ケージを置くのはリクガメにとってストレスが少ない環境を選ぼう
ヘルマンリクガメは人懐っこく好奇心旺盛な性格の子が多いです。
しかしリクガメにも性格があるため、中には臆病な子もいます。
またストレスによって体調を崩す場合もあるのでケージを置く環境は重要です。
- 1日の中で温度・湿度が大きく変化する場所はNG
- できるだけ音や光の刺激が少ない場所を選ぶ
- 他の生き物の動きがストレスになることもある
ヘルマンリクガメを飼育する際には温度と湿度をはじめとするケージ内の環境設定が必須です。
季節や間取りの影響が大きいですが、温度や湿度が大きく変化する部屋にケージを設置するのは避けましょう。
ある程度は大丈夫だけど、極端な温度や湿度の変化は苦手だよ
温湿度計には24時間の最大値・最小値を測定できる機能付きのものがあります。
ボタンひとつで24時間の最高値と最低値が分かる優れものです!
部屋によっては温度も湿度も想像以上に高低差があるので「見える化」できるので重宝しています。
リクガメを迎える前の段階でケージ内の環境を整えられると完璧です。
意外にもリクガメは視力が良く、色を認識できます。
また光に対しても敏感であるため、睡眠中のライトの光などがストレスになるケースが考えられます。
一説によると人間と同じくらい見えてるともいわれてるよ!
また、リクガメに耳はないけど、鼓膜はあるので音を聞くことができます。
毎日聞いている飼い主の声なら、覚えている可能性があるといわれています。
このようにヘルマンリクガメは視覚・聴覚ともに優れているため、できるだけそれらの刺激が少ない場所にケージを設置しましょう。
もともと野生のリクガメは、群れを作らずに単独行動する動物です。
ですので人や他のペット、多頭飼いしている他のリクガメの存在が悪影響を与える可能性もあります。
野生では基本的に一人で生きてるんだ。
それに、上から見下ろされるのは何だか落ち着かないの。
リクガメにとって人に見られることや、近くを人が通ることがストレスになる可能性もあります。
ケージを置くならこんな場所!直射日光・テレビ・エアコンからは遠ざけよう!
リクガメにとってストレスの原因になるものが分かったところで、ケージを置く場所を決めましょう。
気をつける項目は以下の3つです。
- 直射日光が当たらない場所
- テレビから遠く、夜は暗くなる場所
- エアコンが直接当たらず、窓から離れた場所
ケージは直射日光が当たる場所に置くメリットはほとんどなく、逆にデメリットが多いです。
日光浴で紫外線を浴びたほうがいいんでしょ?なんで直射日光はダメなの?
直射日光を避けるべき理由は主に2つです。
- ケージ内の温度管理が難しい
- ガラス越しの紫外線は効果がほとんどない
簡単に説明していきます。
ケージに直接日光があたると「日光が当たる時間」「その日の天気」「それに伴う湿度の変化」も考慮してケージ内の環境設定をしないといけません。
ただでさえ難しい、ケージ内の環境設定をわざわざ自分で難易度をあげてリクガメを危険に晒すことになります。
リクガメの健康や成長に関係する紫外線にはUVAとUVBがあり、特にUVBが重要です。
UVBによって体内でビタミンさD3を作成し、カルシウム吸収が促進されます。
ところがガラス越しの紫外線にはUVBが約90%カットされることが分かっています。
紫外線はケージ内のフルスペクトルライトや定期的な日光浴で浴びせてあげましょう。
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リクガメの視覚と聴覚は優れているため、人工的な光や音はストレスに感じる可能性があります。
テレビと近すぎる場所にケージを置かないようにしましょう。
またリクガメは昼行性のため、日中に活動して夜は体を休めます。
夜遅くまで電気をつけておく部屋にケージを置くのはおすすめしません。
え?ぼくのケージ、ダイニングに置いてるのに…?
我が家はリビングとダイニングがつながっており、ダイニングにケージを置いています。
ダイニングの電気は21時には消しますが、リビングは0時前後まで電気がついています。
正直、ベストの環境ではないと思っています…。
でもダイニングに置くメリットが多いんです!
- すぐにかめじろうの顔が見れる
- お世話をする時の動線
- かめじろうは毎日元気に過ごせている
などの理由でダイニングにケージを置いています。
ぼくはあまり気にならないからイイけどね〜
4年間、同じ場所にケージを置いて生活していますが、定期健診でも問題ないといわれてます。
保温用のライトにも爬虫類には見えにくいとされる種類のものがあるので、ストレス軽減効果が期待できます。
屋内や屋外からの風もケージ内の環境に影響を与えます。
ケージを設置する前に事前に環境を整えやすいかどうか検討しましょう。
- エアコンの風が直接当たらない場所
- 窓際だと夜に急激に気温が下がる可能性がある
ケージに直接エアコンの風が当たるのは避けましょう。
直射日光と同じく、ケージ内の環境設定をまともに行うことができなくなります。
エアコンの風が当たると体温が自分で調整できなくなるからダメなの
エアコンの直線上にはケージを設定しないようにしましょう。
特に冬ですが、カーテンをしていても外気温が下がることで、窓際の温度は低くなります。
東北地方や北陸〜甲信越地方など、お住まいの地域によっては窓際にケージを置くのは控える方が良いかもしれません。
ぼくのケージは窓際だよね?
うちは冬でも気温の変化が大きくないから大丈夫だよ!
我が家は窓の近くにケージを設置していますが、これは「季節や時間帯によってケージ内の環境が大きく変化しない」からです。
ケージは絶対に窓際に置いてはいけない訳ではありません。
お住まいの地域や部屋の間取りによっては設置できるので、しっかりと検討しましょう。
生活の動線となっている場所や、頻繁に人が移動をする場所にはケージを置かないようにしましょう。
目の前を何度も人が通ることがリクガメにとってストレスとなる場合があります。
また犬や猫などの他のペットを飼っている人はベランダやリビングを散歩させるときには注意が必要です。
ベランダで散歩してると、犬たちがちょっかいを出してくるんだ。
ぼくからしたら結構イヤなんだよね〜
我が家はかめじろうの他に、チワワ2頭も一緒に生活しています。
愛情表現で顔や甲羅をペロペロしようとするのですが、かめじろうからしたら、いい迷惑です。
かめじろうをケージから出した瞬間に、犬たちのテンションは最高潮に達します(笑)
この状態ではかめじろうがストレスを感じるため、落ち着くまでは柵を使って活動範囲を分けます。
かめじろうがリビングに入りたいと言い出す頃には、犬たちも落ち着いているので上機嫌でリビングを散歩できます。
またリクガメの多頭飼いも、相性が悪ければ別々のケージやスペースでの飼育を検討しましょう。
多頭飼いをするなら「何かあればすぐに分けて飼育できる環境を作っておくべき」と言われます。
場所が決まれば床から30cm以上の高い場所における工夫をしよう
ケージは置く部屋や周りの環境も大事ですが「設置する高さ」も重要です。
最低でも床から30cm以上は高い場所にケージを置くようにしましょう。
床に直接ケージを設置するのはデメリットが多いのでおすすめしません。
- 床に近い空気はホコリなどが混じって不衛生
- 部屋の天井部分と床との温度差が大きい
- ケージ内のお手入れが大変
床にケージを直接置くことで生じるデメリットについて順番に説明していきます。
室内の空気中にはホコリや繊維、ダニの死骸や化学物質などによって汚染されており、室外の空気より2〜5倍も汚れているといわれています。
言うまでもなく、それらは天井や部屋の中間部分ではなく、床に集まりやすいです。
ぼく達リクガメは呼吸器の病気にもかかっちゃうんだ。
リクガメにとって呼吸器系の病気にかかる原因にもなるため、床に直接ケージを設置するのはやめましょう。
部屋の天井部分と床では、約10〜15℃の温度差ができるといわれています。
エアコンを使って室温を調整する場合、床に直接ケージを置いた場合、温度設定が難しくなります。
特に冬は天井部分と床では20℃前後の温度差が生まれる場合があります。
冷たい空気は下に、温かい空気は上に移動する性質があるため、ケージ内の温度を上げるのが難しくなります。
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ヘルマンリクガメは温度27~30℃が最適!保温器具を使って快適な飼育環境を
飼育者目線で考えるとケージを床に置いている場合、毎日のお手入れや床材の入れ替えが負担になります。
床にケージを置いた場合、ケージ内のお手入れの際に私たちの腰や膝に負担がかかることになります。
毎日のことだからできるだけ負担を少なくしましょう。
ギックリ腰の原因になっちゃうことも・・・!
リクガメとの付き合いは20〜30年と長期間になるので、こちらも腰や膝に負担がかかる姿勢でのお手入れは避けて健康的に過ごしましょう。
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かめじろうのケージの場合
ちなみに我が家では、高さ44cmのテレビ台の上にケージを設置しています。
じろーがしゃがんだら、ちょうどぼくと目が合う高さだよね!
かめじろうのケージはエキゾテラのグラステラリウム9045で、ケージのサイズにピッタリのテレビ台を購入しました。
実寸サイズ【幅×奥行き×高さ(cm)】
ケージ:91.5 × 45.5 × 47
テレビ台:107.5 × 50.5 × 44
下には飼育用品などを入れており、実用性も高く気に入っています。
この高さだとケージ内のお手入れや床材の入れ替えなど負担がかかりにくいのでおすすめです!
お住まいの地域や間取り、さらにはお迎えするリクガメの性格によってケージを置く場所は異なると思います。
この話を参考に、あなたのお家でケージを設置するベストプレイスを探してください!
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