ケージに白いものがある！リクガメちゃんから出てきたの？体調が悪いサイン？
ヘルマンリクガメはおしっこと一緒に白い「尿酸」を排出します。
尿酸を排出するのは生理現象でまったく問題はなく、逆に尿酸が出ない場合は病気を疑います。
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
獣医さんに教えていただいた内容も踏まえて、情報をシェアできたらと思います！
この記事ではヘルマンリクガメが排出する尿酸にまつわる病気と出ないときの対処法についてお伝えします。
この記事を見てもらうことで「尿酸が出ないときの対処法がバッチリ分かり、大切なヘルマンリクガメと安心して健康的に生活する」ことができます。
まずは結論からお伝えします。
- おしっこと一緒に出る白い「尿酸」は生理現象で体調が悪いわけではない
- 何日も尿酸が出ないと尿路結石になっている可能性がある
- 尿酸が出ていない時はケージの環境や食生活を見直し、温浴の頻度を上げる
リクガメはおしっこと一緒に白い「尿酸」を排出する
リクガメはおしっこと一緒に白い尿酸を排出します。
- 尿酸が出るのは病気ではなく生理現象の一種
- おしっこが出ているか確認としても助かる
- 温浴の際におしっこと一緒に出ることも
順番に深掘りしていきます。
初めて見ると驚くかもしれない「尿酸」
俗にいう「鳥のフン」が白いのも尿酸の影響です。
鳥やリクガメは尿酸、ウサギはカルシウムといった具合に動物の種類でおしっこの主成分は異なります。
ヘルマンリクガメにとって尿酸を排出する行為は生理現象で病気ではありません。
尿酸はおしっこと一緒に排出することが多いです。
ですのでおしっこが出ているかを確認する目安になります。
毎日の健康チェックの際はおしっこや尿酸がちゃんと出ているか確認しましょう。
ヘルマンリクガメも温浴をすると体温が上がり代謝が良くなります。
そのためおしっこやウンチなどの排泄を促す効果が期待できます。
温浴中に尿酸が出ることもしばしばあります。
黄色信号！尿酸が出ないと尿酸結石になることも！
生理現象である尿酸の排出に問題がある場合は病気である可能性が考えられます。
- ヘルマンリクガメは尿酸結石になりやすい種類
- 黄色信号の尿酸【画像あり】
- 尿酸結石になると食欲がなくなり、おしっこやウンチも出にくくなる
リクガメは種類によって生態が異なるため、なりやすい病気も違います。
- ケヅメリクガメ
- ロシアリクガメ
- ギリシャリクガメ
- ヘルマンリクガメ
- ホシガメ
上記のリクガメは尿酸結石になりやすい種類です。
性格や気候から飼いやすいといわれるヘルマンリクガメですが、尿酸結石に関しては注意が必要です。
本来なら尿酸は水分を含んでいるため半固体でヨーグルト状です。
尿酸がザラザラしていたり固まっている場合は要注意です。
体内の水分が少ないと尿酸が固体化し、尿酸結石になる可能性があります。
最悪の場合、お腹の甲羅を切る「開腹手術」をすることになります。
心当たりのある飼い主さんは早めに獣医さんに診てもらいましょう。
リクガメは総排泄腔と呼ばれる部位からおしっこ・尿酸・ウンチを排泄します。
結石が総排泄腔で詰まることによって尿酸はおろか、おしっこやウンチも出にくくなります。
尿酸が出てない時の対処法【普段の生活を見直し、温浴をする】
年齢や季節によっても異なりますが少なくとも2〜3日に1度はおしっこや尿酸、うんちを排泄します。
近頃、食欲がなくて排泄もしていない気がするなぁ
尿酸は出ているがザラザラしていて固体に近い
このような場合はできるだけ早く獣医さんに診てもらいましょう。
ここではそれまでにできる対処法について説明します。
- 食べ物の種類を見直す
- 飼育環境を見直す
- 温浴によって排泄を促す
尿酸が結石化する理由として「食事が高タンパク質である」ことが挙げられます。
市販のリクガメフード中心の食事なら、野菜や野草中心の食事に変えましょう。
野菜も体タンパク質で高繊維質のものを選ぶようにするとなお良いです。
ケージ内の湿度が低く脱水状態に近ければ尿酸は結石になりやすいです。
ケージ内の湿度を今一度確認し適切な湿度を保つように心がけます。
リクガメの温浴には様々なメリットがあります。
- 体温を上げる
- 水分補給を促す
- 排泄を促す
以前、かめじろうもおしっこや尿酸、ウンチが出ない日が続きました。
温浴をすると多くの尿酸を出してくれました。
尿酸結石や予備軍のリクガメちゃんは当院でも毎日温浴するようにしています。
尿酸は健康のバロメーター。
毎日のチェックを怠らないようにしましょう。
