温浴について色々と情報があるけど、結局正しいやり方がわからない!
こうすれば間違いない!っていう方法を教えて欲しい!
書籍やネットで「リクガメは温浴をすると良い」とよく目にするけど、何が正しい情報か分からなくてモヤモヤしている人も多いと思います。
ぼくも飼育し始めた時は「これで正しいのかな?」と不安を感じながら温浴をしていました。
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
良書といわれる多くの書籍を参考にして、まとめた方法をシェアできたらと思います!
この記事ではヘルマンリクガメの体調に合わせた具体的な温浴の方法をお伝えしていきます。
この記事を見てもらうことで「ヘルマンリクガメの温浴についての知識がバッチリ身につき、今日から迷わずに温浴を行える」ようになります。
- 温度は33〜38℃、歯ブラシで汚れを落としながらお湯は常にきれいにして、最後はタオルなどで体を拭く。
- 健康なら1〜2週間に1回、10〜20分の温浴でOK
- 尿酸やウンチが出ないなら1〜2日に1回、15〜25分の温浴で排泄を促す
リクガメの温浴のやり方!具体的な方法
まずは温浴のやり方、具体的な方法について説明します。
- 温浴をするお湯の温度は33〜38℃にする
- 毛の柔らかい歯ブラシで磨く
- お湯が汚れたらすぐに新しいお湯に入れ替える
- 温浴が終わればある程度体を拭く
リクガメの温浴に関して、ネットを中心に多くの情報で溢れていて、どれを信用したらいいのか分からない現状です。
そこでこの記事では信用できるリクガメ飼育書籍から、温浴の情報を集めてちょうどいい温度を出しました。
各書籍に記載されている温浴の温度
温度 | 書籍名 |
30〜35℃ | 新訂版 リクガメの飼い方|吉田誠|2022年3月15日 |
30〜35℃ | 幸せなリクガメの育て方|田向健一|2010年8月14日 |
30〜38℃ | カメの飼い方・楽しみ方BOOK|富沢直人・霍野晋吉|2019年9月20日 |
35〜38℃ | はじめてのリクガメとの暮らし方|大黄錠二|2014年6月10日 |
35〜38℃ | いちばんよくわかる!カメの飼い方・暮らし方|ダックス小峰・田向健一|2022年8月20日 |
35〜40℃ | もっと知りたいリクガメのこと 幸せに暮らす飼い方・育て方がわかる本|佐藤奈保子|2021年6月25日 |
36〜38℃ | カメの気持ちと飼い方がわかる本|小家山仁|主婦の友社|2018年10月20日 |
上記の最低温度と最高温度の平均は33〜37.4℃です。(ちなみに中央値は33〜38℃です。)
そこで本記事での温浴の温度は33〜38℃にしました!
多くの書籍で「人肌程度の温度」って書いてるよ!
わざわざ温度計を使って測るまではしなくていいよ!
温浴をする目的の1つに体をきれいにすることが挙げられます。
背甲や腹甲などの大きい部位は手でも洗えますが、指が届かない細かい部分は毛の柔らかい歯ブラシで汚れを落とします。
デリケートな部分は、強く磨くと痛いから優しくしてね。
特に総排泄孔やその周りの甲羅は汚れやすいので、温浴をしたら清潔にしてあげましょう。
リクガメは温浴をしていると、口や鼻から水分補給をします。
体の汚れや排泄物によって汚れたお湯を体内に取り込むと、体調を崩す危険があります。
自分ではそこまで気をつけれないなぁ
お湯が汚れたらすぐに清潔な新しいお湯に入れ替えてあげましょう。
私たち人間と同じで、リクガメも風邪をひくことがあるので、温浴が終わればタオルやキッチンペーパーで体を拭くようにしてあげましょう。
体が濡れたままだと寒くなるけど、しっかり拭かれるのもイヤだなぁ
体を拭くのは大事ですが、リクガメはある程度水分を保つ必要があります。
間違ってもドライヤーは使わないようにしてください。
健康なリクガメの場合は1〜2週間に1回で、時間は10〜20分!
まずは健康なリクガメの温浴について深掘りしていきます。
- 温浴の頻度は1〜2週間に1回
- 温浴の時間は10〜20分!
健康なリクガメは、積極的に温浴を行う必要はないという専門家が多いです。
水分補給や汚れてしまった体を洗うことを目的に頻度は1〜2週間に1回程度で構いません。
あくまで目安だから、お湯の飲み具合や体の汚れ具合と相談してね!
温浴は「やらなければいけないお世話」ではないので、体の様子に合わせて行いましょう。
【ヘルマンリクガメのお風呂】温浴のメリット・デメリットお湯の温度と違って、時間については多くの書籍でほとんど同じような記載がされています。
各書籍に記載されている温浴の時間
時間 | 書籍名 |
10分位 | 幸せなリクガメの育て方|田向健一|2010年8月14日 |
10〜20分 | もっと知りたいリクガメのこと 幸せに暮らす飼い方・育て方がわかる本|佐藤奈保子|2021年6月25日 |
10〜20分 | カメの気持ちと飼い方がわかる本|小家山仁|主婦の友社|2018年10月20日 |
15〜20分 | カメの飼い方・楽しみ方BOOK|富沢直人・霍野晋吉|2019年9月20日 |
上記を踏まえて、本記事でも健康なリクガメの温浴の時間は10分〜20分をおすすめします。
尿酸やウンチが出ない場合は1〜2日に1回、時間は15〜25分!
尿酸・ウンチなどの排泄が少ない時は、温浴によって改善の効果が期待できます。
体調が悪い時は、頻度や時間を工夫して温浴をしましょう。
- 頻度は多めに1〜2日に1回
- 温度は体調に変わらずに33〜38℃
- 時間は少し長めに15〜25分
尿酸やウンチの排泄が少ない原因として「軽度の脱水と、それに伴う尿酸の結石化」が考えられます。
脱水症状のリクガメにとって、水分補給のために温浴は非常に有効です。
尿酸が出ない時、まず脱水を疑います。
この病院でも脱水状態のリクガメに、毎日温浴をすることもあります。
お湯の温度は体調に変わらず33 ~38℃でOKです。
健康な時以上に、お湯の温度が下がらないように気をつけましょう。
温度の確認をして、常に33〜38℃(人肌程度)を保てるようにしましょう
またお湯の温度だけでなく、ケージ内の温度を普段より若干あげておくと良いですね!
尿酸やウンチが出ていない期間が長い場合、温浴の時間を少し長めにしましょう。
尿酸が出ない場合、脱水により膀胱内で尿酸から水分がなくなり結石になるリスクがあります。
尿酸が出なくなって日が浅いうちは温浴の時間を長くして、少しでも多くの水分を補給できるようにしてあげましょう。
温浴の温度は33〜38℃!汚れを落としながらお湯は常にきれいに!最後はタオルなどで体を拭く!体調に合わせて頻度や時間を調整!
温浴の方法について最後にまとめます。
- 温度は33〜38℃、歯ブラシで汚れを落としながらお湯は常にきれいにして、最後はタオルなどで体を拭く。
- 健康なら1〜2週間に1回、10〜20分の温浴でOK
- 尿酸やウンチが出ないなら1〜2日に1回、15〜25分の温浴で排泄を促す
毎日の健康チェックを怠らずに、体調に合わせて適切な温浴をしましょう!