リクガメのクチバシって伸びるとどうなるの?
伸びすぎない方法やクチバシのケアの方法が知りたい!
リクガメは歯がない代わりに鳥類と同じようにクチバシがあります。
クチバシは爪と同じように成長するにつれて伸びていき、切る・削るなどのケアが必要になります。
ぼくもかめじろうを飼い始めた頃はクチバシについて意識したことがなく、気付けばクチバシが伸びすぎて対処法について悩んだ経験があります。
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
実際に爬虫類ショップでクチバシのカットをお願いした経験などを踏まえ、シェアできたらと思います!
この記事ではヘルマンリクガメのクチバシが伸び過ぎるリスクと、切る方法・削る方法や注意点についてお伝えします。
この記事を読んでもらうことで「ヘルマンリクガメのクチバシに対する知識が深まり、正しいクチバシの切り方・削り方について知る」ことができます。
- クチバシが伸びすぎるとエサが食べられずに栄養不足・食欲不振になるリスクがある
- クチバシが伸びたままだと割れたり欠けてしまう可能性もある
- 固いエサを定期的に与えることでクチバシが伸びすぎるのを防止
- クチバシを切る・削る場合は頭と顎を持って慎重に行う
- 伸びすぎている場合は動物病院や爬虫類ショップで切ってもらう
【リクガメとクチバシ】伸びすぎるとリスクがあるので工夫が必要
人間の爪が伸びすぎると割れたり折れたりするように、リクガメのクチバシも伸びすぎるとリスクがあります。
そのため、リクガメが健康に過ごすためにはクチバシが伸びすぎない工夫が必要です。
- リクガメのクチバシが伸びるリスク
- クチバシが伸びすぎない工夫
順番に説明していきます。
クチバシが伸びすぎるとさまざまなリスクがあります。
エサを食べる時にクチバシが長くて上手に食べることができず、栄養不足になる危険性があります。
さらにはエサを食べることがストレスになり、食欲がなくなるケースもあります。
またクチバシが伸びすぎた状態が続くと、割れたり欠けたりする危険性があります。
リクガメのクチバシは力の加わる向きの影響で、縦に割れやすいです。
酷い場合にはクチバシの根元付近、鼻の近くまで割れてしまい、エサを食べることができなくなります。
野生のリクガメと比較すると飼育下では固いエサを食べる機会が少ないです。
ですので普段からクチバシをしっかり使うために固いエサを与えるように意識する必要があります。
- 野菜の固い部分(チンゲンサイ・小松菜などの芯に近い部分)
- 人参・カボチャなどの固い野菜
- カトルボーン(イカの甲)や小鳥用の塩土
毎日のエサで葉野菜が中心の場合、芯に近い固い部分も積極的にあげましょう。
チンゲンサイや小松菜の固い部分、あんまり好きじゃないんだよなぁ。
葉の部分を食べてお腹がいっぱいになると残しちゃうことが多いなあ。
うちではエサをあげる時、先に固い部分だけをあげています!
お腹が減っていたら少しでも食べるので、その後に葉の部分をお皿に入れています!
好みでない部分もちょっとした工夫で食べてくれる場合もあります。
クチバシで固いエサを噛み、引きちぎる様な食べ方をしてもらうようにエサをあげましょう。
リクガメに与えても良い野菜の中で、人参とカボチャは1位・2位を争うほど固い野菜です。
クチバシをしっかり使って食べてもらうにふさわしい野菜といえます。
人参やカボチャはカルシウム/リンの比率などの栄養面を考慮すると毎日与えることは避けるべき野菜です。
特にカボチャはタンパク質が高めなので、1度に与える量や頻度は調整するように注意しましょう。
初めは「全体の10%・週に1〜2回」くらいでOK!
あとは様子を見ながら量や頻度を調整しましょう♬
またカトルボーンと呼ばれる「イカの甲」を定期的にあげるのも効果的です。
インコなどの小鳥用で販売されているものでOKです。
カトルボーンはクチバシの伸びすぎ防止だけじゃなく、不足しがちなミネラル補給の効果も期待できます!
かめじろうはカトルボーンを食べますが、あまり食いつきが良いとはいえません。
与える時は空腹時にエサの前にあげて、カリカリかじってもらってます。
その他にはインコなどの小鳥用の塩土を与えるのもおすすめです。
野生ではミネラル補給のために塩分を含んだ石や岩をかじってるんだ♬
必要な分だけ自分で食べるよ♬
小鳥用の塩土はTwitterのリクガメ飼育者さんに教えてもらったものです。
実際にリクガメ飼育本にも記載されているのでおすすめです!
お腹が減っている時はカリカリとかじってくれています♬
【クチバシが伸びたら?】切る・削る方法と注意点
リクガメのクチバシが伸びると道具を使用して短くする必要があります。
- 爪切り・ニッパーでクチバシを切る
- 電動リューター・ヤスリでクチバシを削る
- クチバシを切る・削るの注意点
順番に説明します。
爪切りやニッパーでクチバシを切る際は「少しずつ切っていく」のがポイントです。
先ほども触れた通りリクガメのクチバシは縦に割れてしまうリスクがあるため、1度で「バチンッ!」と切るのは絶対にやめましょう。
切った直後は少し歪な形になるかも知れませんが、1〜2週間程度で綺麗に整っていくので安心してください。
電動リューターやヤスリはクチバシを切るのではなく削る道具です。
クチバシが縦に割れるリスクは低くなる上、少しずつ短くすることができます。
電動リューターやヤスリを使用する場合は「削りたくない方のクチバシ」を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。
クチバシを切る時は頭を持つ必要がありますが、上下から頭と顎を持ちしましょう。
左右から頭を持つと耳を触ってしまう可能性が高いです。
リクガメの耳はヒトや哺乳類のように外耳や耳たぶがないため、鼓膜に触れることができます。
頭を固定しようと強い力で耳を押さえることで怪我の原因になるので十分注意しましょう。
リクガメが首を引っ込めてしまう場合は、無理に引っ張り出すのではなく頭を出してくれるまで待つのがベターです。
ただ、一つ特別なことがある。それは「待つ」ということだ。(中略)
引っ込めた手足を無理に引き出して検査しようとすると、カメも意固地になってどんどん引っ込めてしまう。だから飼い主さんと雑談などしながらひたすら待つことになる。ムリヤリ引っ張り出すよりも、カメにとってもストレスが少なく、待っているほうが飼い主さんにも印象がよろしい。そして、カメが首を出したところを速やかにつかむのだ。
引用:珍獣の医学|田向健一|扶桑社|2010年12月25日
眠たそうな時やゆっくり休んでいる時を狙うと、クチバシを切りやすいでしょう。
【クチバシを切るのが不安!】そんな時はプロに任せよう!
ヘルマンリクガメは他種と比較するとクチバシが分厚いと言われており、クチバシを切る難易度が高いそうです。
万が一のことを考えると、自宅で飼い主がやるよりもプロに任せる方が安心できます。
「気づいたら伸びすぎてしまっていた!」といった場合はプロに任せる方が良いかも知れません。
- リクガメを診れる動物病院
- 爬虫類ショップ など
ぼくは爬虫類ショップでクチバシを切ってもらったよ!
クチバシと爪切りで約5000円かかったみたい!
少し高いなぁと思ったけど「愛するかめじろうのためなら!」と思ってお願いしました。
今後はクチバシが伸びすぎないように注意しながら、できる範囲でお家でケアしようと思っています。
毎日の健康チェックを怠らずに、怪我や病気がないようにお世話をしていきましょう♬