最近、尿酸やウンチが出てない…。
何か対処法があるなら教えて欲しい!
リクガメはおしっこ・尿酸=ほぼ毎日、ウンチ=1〜3日の頻度で排泄します。
しかしちょっとした体調や環境の変化で排泄しないことがあります。
尿酸が出ない場合、体内で尿酸結石となり最悪のケースだと手術で摘出することになります。
実際にかめじろうも「尿酸が1週間出てない」「便秘になって10日経つ」ということがあり、多くの書籍に目を通して対策をすることで、無事に排泄することができました!
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
尿酸が出なかったり、便秘になっていたかめじろうが無事に排泄することができた経験も踏まえ、情報をシェアしたいと思います!
この記事ではヘルマンリクガメがおしっこや尿酸が出ない、便秘の時の対処法についてお話しています。
この記事を読んでもらうことで「ヘルマンリクガメのおしっこや尿酸、ウンチが排泄する環境設定がバッチリ分かり、リクガメに快適な生活を送ってもらう」ことができます。
- 【ケージ内の環境を変える】温度を27〜30℃に設定し、大きい水入れを設置する
- 【食事メニューの変える】水分量・食物繊維の多い野菜を与え、フードはふやかして与える
- 【生活環境を変える】お散歩や温浴の頻度を増やす
- それでもダメなら動物病院で診てもらう
ケージ内の環境を変えて排泄を促す
はじめにケージ内の環境を見直して、改善できる点を探します。
今回はケージ内温度と水入れの大きさについてお伝えしていきます。
- ケージ内の温度を27〜30℃にする
- カラダ全体が入る水入れを設置する
ヘルマンを始めとするリクガメは変温動物ですので、ケージ内の温度が低ければ体温も低下します。
リクガメは体温が下がると活気がなくなり、代謝も悪くなります。
秋や冬などの気温が下がる季節は十分に注意するようにしましょう!
逆に温度が高すぎると脱水症状になり、尿酸が結石化することで排泄不全になるケースもあります。
脱水症状になると膀胱内の水分が蒸発することによって、体内の尿酸が固まって、尿酸だけでなくうんちやおしっこの排泄もできなくなる場合があります。
近年の夏は気温が高い日が多くあるので、ホットスポット用のバスキングライトを消すなどの工夫が必要です。
当サイトではヘルマンリクガメのケージ内温度は27〜30℃を推奨しています。
排泄しない日が続く時はケージ内の温度を確認してみましょう。
ケージ内の温度についての詳細記事
ヘルマンリクガメは温度27~30℃が最適!保温器具を使って快適な飼育環境を
リクガメは水辺で排泄することが多いため、ケージ内でも水入れの周りでおしっこやウンチをすることが多いです。
また、リクガメは口や鼻からだけでなく、皮膚からも水分補給をするといわれています。
体内の水分が少なくなると、尿酸やウンチの排泄が滞るため、水分補給は重要な要素です。
水入れをカラダ全体が入るサイズにして、水分補給を促しましょう。
大きい水入れを設置する際にはデメリットにも気を付けて環境を整えましょう。
水入れのサイズについての詳細記事
【ヘルマンリクガメの水入れ】ベストな大きさは?大小サイズを徹底比較!
食事を変える
毎日のエサは排泄と深い関係があります。
尿酸が出ていなかったり、便秘の時はエサの種類を見直してみましょう。
- 水分量が多い野菜を与える
- 食物繊維の多い野菜を与える
- リクガメフードは水でふやかせる
リクガメはエサからも水分補給をしていますが、飼育下のリクガメは慢性的な脱水症状になりがちです。
尿酸やウンチの量や頻度が少ない時は意識的に水分量が多い野菜を与えましょう。
- レタス
- キュウリ
水分量が多い野菜は基本的に主食ではなく副食として与えましょう。
食べ過ぎることによってお腹を下すこともあるので、注意が必要です。
リクガメも人間と同じように、食物繊維が不足すると便秘になります。
食物繊維だけでなく、他の栄養もバランスが良く主食向きの野菜もいくつか存在します。
- モロヘイア
- 大根の葉
- カブの葉
- ウチワサボテン
季節によって入手しやすさは変わりますが、可能な範囲で食物繊維が多い野菜を準備しましょう!
リクガメのエサは基本的には野菜や野草が適していますが、リクガメフードでも問題ありません。
リクガメフードをあげる時は霧吹きなどで軽くふやかすことで、エサから摂取する水分量を増やすことができます。
排泄が滞っている時は、特に野菜や野草中心の食事にした方が良いですが、リクガメフードを与える場合はふやかすようにしてあげましょう。
リクガメフードは雑食性のリクガメのために作られたものが多く、完全草食性のヘルマンリクガメにとってはタンパク質の量が多くなってしまいます。
ヘルマンリクガメに与える場合は野菜や野草を中心に作られているリクガメフードを選ぶようにしましょう。
生活習慣を変える
ケージ内の環境やエサの種類を変えることに加えて、生活習慣を変えるのもおすすめです。
- 庭や部屋でお散歩をさせる
- 温浴の頻度を増やす
野生のヘルマンリクガメの1日の運動量、活動範囲については明確なデータがありません。
しかし広大な自然と比較するとケージのスペースは狭く、リクガメが運動不足になっていることは容易に想像できます。
運動不足になると代謝も悪くなるため、排泄の頻度も少なくなってしまいます。
できる範囲で庭や部屋の中をお散歩させてあげましょう!
お散歩中に「気付いたらうんちをしていた」というのはよくある話です。
かめじろうは便秘が10日間続いた時、お散歩中にウンチをしました!
その日からできる範囲でリビングで散歩をしてもらっています。
特にリクガメがケージの前に寄ってきて「外に出して!」と伝えてくる場合は外に出して運動させてあげましょう!
温浴に関しては賛否両論ありますが、当サイトでは週1回程度の頻度を推奨しています。
しかし排泄が少ない時は温浴の頻度を上げるのがおすすめです!
尿酸結石やその予備軍のリクガメは、当院の場合は毎日温浴しています。
動物病院でも治療の一環として行っているので、信憑性が高い方法です。
かめじろうも10日間うんちが出なかった時に、温浴を3日連続で行うことで排泄することができました!
うんちや尿酸が出ていない場合は毎日温浴をしてみましょう。
温浴についての詳細記事
【ヘルマンリクガメのお風呂】毎日必要?温浴のやり方や頻度・温度・時間について
それでも排泄がない時は動物病院へ
ケージ内の環境、エサ、生活習慣を変えても排泄がない場合は動物病院を受診しましょう。
リクガメを診察できる動物病院はイヌやネコと違って、多くありません。
急な体調変化にもすぐに対応できるように、あらかじめ探しておきましょう!
毎日の健康チェックで些細な体調の変化に気付けるようにしましょう!