ケージに水入れを設置するのは分かるけど、水入れはどんなサイズがいいの?
サイズによる注意点があるなら知りたい!
ヘルマンリクガメの飼育に水入れが必要と、どの飼育本を見ても記載されています。
しかしどんなサイズが適しているか、具体的に記載されているものは多くないです。
ぼくも当初、知識がなく水入れのサイズを決めるまでに様々な種類の水入れを試しました。
そして現在では季節やかめじろうの体調によって「体全体が入る大きな水入れ」と「口からしか水を飲めない小さい水入れ」を使い分けています。
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
この記事ではヘルマンリクガメを飼育する際の、季節や環境に応じた水入れのサイズをお伝えします。
この記事を見てもらうことで「ヘルマンリクガメにとって季節や環境に適したサイズの水入れがバッチリ分かり、健康に飼育する」ことができます。
- 大きい水入れのメリットは「皮膚から水分補給ができる」「リクガメが自分で排泄を促したり、体温調節ができる」
- 大きい水入れのデメリットは「おしっこの頻度や量が把握しにくい」「床材が傷みやすいため、こまめなお手入れが必要」
- 小さい水入れのメリットは「飲水量やおしっこの量が把握しやすい」「床材が濡れにくいので傷みにくい」
- 小さい水入れのデメリットは「慢性的な脱水になりやすい」「自分で体温を下げられない」
- それぞれの特徴を踏まえた上で、季節や床材、自分のライフスタイルによって水入れを選択する。
水入れは重要!飲水・排泄・体温調節と大活躍
- シンプルに飲むための水
- 水に触れることで排泄を促す
- 水に入ることで体温調節ができる
水入れをケージにセットする最大の理由はリクガメが自分で水分補給をできるところです。
当たり前ですが、動物は生きていく上で水を飲むのは必要です。
野生のリクガメはエサや空気中に含まれる水分を体内に取り入れます。
また雨の後には水たまりに頭を突っ込んで、口や鼻から水を飲むと言われています。
しかし、飼育環境は野生と比較すると湿度が極めて低いのが現実です。
水入れの水を飲むことで脱水を防ぐ効果が期待できます。
リクガメは飼育環境や個体差にもよりますが、おしっこは1〜2日・ウンチは1〜5日に1度程度排泄します。
リクガメは水辺で排泄をしやすいといわれており、飼育していても実感できます。
かめじろうも水入れ周囲でおしっこや尿酸、ウンチをしていることが多々あります。
リクガメは変温動物なので、自分で体温調節ができないため周囲の環境によって体温が変わります。
野生のリクガメも気温が高くなる夏には土に潜って体温を下げるといわれています。
飼育下でも床材に潜る姿をよく見かけますが、体温を下げるほどの温度差はありません。
体温を下げるためには水に浸かるのが効果的です!
大きい水入れのメリット・デメリット
大き水入れのメリットはリクガメの健康に関するものが多いです。
皮膚から水分補給や体温調節ができる
おしっこやうんち、排泄を促せる
ケージ内の湿度を上げやすい
反対にデメリットは飼育者側の負担や手間が増える点が挙げられます。
水入れの水とおしっこの区別がしにくいため、おしっこの頻度が分かりにくい
床材が傷みやすいため、こまめなお手入れが必要
湿度が上がりすぎる可能性がある
特にお伝えしたい点をピックアップして簡潔にまとめました!
順番に説明します。
リクガメは口や鼻だけでなく、皮膚からも水分補給をするといわれています。
全身が入る大きい水入れは直接水に浸かることで水分補給をすることができます。
飼育下で野生と同じ環境を保つことは難しく、湿度は特に難しいです。
冬はリクガメが脱水状態にならないように、大きな水入れがおすすめです!
また脱水状態にならないように1〜2週間に1度の温浴が大切です。
温浴についての詳細記事
【ヘルマンリクガメのお風呂】毎日必要?温浴のやり方や頻度・温度・時間について
体全体を水につけることで排泄を促す効果が期待できます。
また、体温が高くなった場合は水に浸かることで体温調節をすることが可能です。
変温動物のリクガメはホットスポットや水入れなど、周囲の環境で体温調節をする必要があります。
温度が高い夏は大きい水入れが適しています!
夏のケージ内環境設定の詳細記事
【ヘルマンリクガメの夏】暑すぎる夏!猛暑は適切な温度と湿度の管理を
大きい水入れを使用していると「床材が水入れの水」か「おしっこ」で濡れることのになります。
大きい水入れはお風呂みたいに浸かれるから好きなの♬
でもその後にケージを歩くと床材が水に濡れるから、水とおしっこが区別しにくいかも…。
水入れの水とおしっこの違いはよく見ると分かるよ!
排泄頻度の把握のため、しっかりと確認しましょう!
リクガメはおしっこと一緒に尿酸を排出することが多いです。
白い尿酸の近くで床材が濡れているのはおしっこである可能性が高いです!
尿酸に対する詳細記事
【ヘルマンリクガメ】謎の白いものが出た!正体は「尿酸」出ないと病気かも?!
床材は種類によっては長時間濡れることで最悪の場合、傷んだり腐ってしまいます。
大きい水入れは床材が濡れやすいため、こまめなお手入れが必要です。
毎日のお手入れの時に、濡れている部分の床材を取り除きましょう!
床材が減っていくと後から足すのもOKです!
定期的なケージ内大掃除の頻度を検討するのも重要です。
ケージ内大掃除についての詳細記事
【ヘルマンリクガメのケージ大掃除】1〜2ヶ月に1度の床材交換!画像付きで説明
小さい水入れのメリット・デメリット
飲水量の把握がしやすい
おしっこの量や頻度がわかりやすい
湿度のコントロールがしやすい
慢性的な脱水になりやすい
排泄頻度が減る可能性がある
自分で体温を下げられない
こちらも特に重要な部分をピックアップしてお伝えしていきます。
小さい水入れだと、おしっこ以外で床材が濡れることがほとんどありません。
また毎日決まった時間に水入れを確認することで、蒸発している水分量が分かるため、飲水量が把握しやすいです。
飲水量・おしっこの量や頻度の把握は健康管理のために必要です!
水分量が把握しやすい点は小さい水入れのメリットです!
小さい水入れの場合、おしっこ以外で床材が水に濡れません。
大きい水入れと比較すると床材を綺麗に保つことできます。
かめじろうの場合、ケージ内を動き回って軽い水入れを倒してしまうこともしばしばあります。
床材の種類やリクガメちゃんの性格、季節によっては小さい水入れを選択しましょう!
個体差にもよりますが、ヘルマンリクガメは活発な性格の子が多いです。
水を飲む頻度が多い夏や、湿度が低くなる冬以外は小さい水入れでも環境設定・健康管理も可能です!
小さい水入れの場合、慢性的な脱水になりやすいリスクがあります。
水入れが小さいと、口や鼻からしか水分補給ができなくなります。
脱水状態が続くと、尿酸結石ができる可能性があります。
ヘルマンリクガメは尿酸結石ができやすい種類ですので、気温が高い夏は特に注意が必要です。
小さな水入れを使用する場合は尿酸の排泄頻度を確認し、定期的に温浴をすることが大事です。
温浴に関する詳細記事
【ヘルマンリクガメのお風呂】毎日必要?温浴のやり方や頻度・温度・時間について
尿酸に関する詳細記事
【ヘルマンリクガメ】謎の白いものが出た!正体は「尿酸」出ないと病気かも?!
水入れは水分補給だけでなく、体温を下げる効果もあります。
小さい水入れでは体が全て浸かれないため体温を下げることができません。
気温が上がる夏は自分で体温を下げたい時もあるなぁ。
夏は体が全部浸かれるサイズの水入れにして欲しいなぁ〜
季節や床材、ライフスタイルに合わせた水入れを選ぶ
サイズが違う水入れはそれぞれメリットとデメリットがあります。
季節や生活環境に合わせて適したサイズを選択しましょう。
- 大きな水入れは「気温が上がる夏」「湿度が下がる冬」におすすめ
- 小さな水入れは「気候が安定している春や秋」「排泄頻度を確認したい時」におすすめ
- 季節や床材、ライフスタイルに合わせた水入れを選ぶ
大きな水入れのメリットは「皮膚からの水分補給ができる」「自分で排泄を促したり、体温調節ができる」です。
夏は自分で体温調節や水分補給ができるため、大きい水入れだと助かるなぁ!
冬は湿度が下がるので、しっかり水分補給ができる大きな水入れがおすすめです!
大きな水入れを使用する際は「毎日の床材のお手入れ」「おしっこ排泄量の確認」に注意しましょう!
小さな水入れのメリットは「飲水量やおしっこの量が把握しやすい」「排泄量や頻度が確認しやすい」点です。
春や秋は気候が過ごしやすいから小さな水入れでも大丈夫だよ♬
おしっこの量や頻度を確認したい時も小さい水入れがおすすめ!
小さな水入れを使用するときは慢性的な脱水状態になりやすいため、水分量の多いエサをあげたり、温浴の頻度をあげたり工夫しましょう。
季節だけでなく床材やライフスタイルなどにも合わせて水入れを選択しましょう。
家に誰かがずっといれる環境なら、大きい水入れでこまめにケージ内を綺麗にするのもいいですね!
床材の種類によっては汚れやすくなったりもするから、水入れのサイズも検討してね!
リクガメのサイズによっても水入れのサイズを検討する必要もあります。
様々な角度から考えて、自分とリクガメちゃんに適した水入れを選択してあげましょう!