ヘルマンリクガメを飼いたいけど、オスとメスの見分け方が知りたい!
オスとメスによって飼育の際の注意点はあるの?
リクガメを飼おうと思っている、もしくはリクガメを飼っている人が気になるのがオスとメスの見分け方。
またおうちにお迎えする時に、オスとメスのどちらが飼いやすいのかと疑問が出てきます。
ぼくも実際にかめじろうをお迎えする時に「この子はオスなのかな?」「オスとメスの見分け方が知りたいなぁ」と思い、多くの書籍を手に取りました。
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
この記事ではヘルマンリクガメのオスとメスの見分け方・判断できる時期、性別による病気や健康チェックのポイントについてお話します。
この記事を見てもらうことで「ヘルマンリクガメのオスとメスを見分け方や判断できる時期がバッチリ分かり、気をつけるポイントを把握する」ことができます。
- ヘルマンリクガメの性別は卵の時の温度によって決まる
- ベビーの時には判断できないことが多く、性別が明確に分かるのは年齢=5才前後・大きさは最短12cm、最長20cm
- オスとメスの違いは「腹甲」「尻尾」「総排泄孔」で判断できる
- オスは脱ペニス、メスは卵詰まりに注意が必要
- ベビーでお迎えするなら中性的な名前がベター
ヘルマンリクガメの性別は温度で決まる!ベビーの時の性別判断は難しい
- 性別は卵の時の温度によって決まる
- ある程度成長しないと性別は分からない
リクガメやワニをはじめ、爬虫類は温度によって性別が決まる種類がいます。
温度によって性別が決まることを「温度依存型性決定」や「温度性決定」と呼びます。
ヒガシヘルマンリクガメでは温度性決定が確認されており、25〜30度の範囲では、幼体のすべてオスとなり、30〜32度では両方の性が出現し、33〜34度ではすべてメスとなる。
EXTRA CREEPER No.3 p.63|誠文堂新光社|2008年10月1日
都市伝説的な話では流通するのはオスが多いらしいです!
理由は「メスが多く流通するとブリーダーさんが困るから」だそうです。
友人のリクガメちゃんやTwitterのリクガメちゃんを見る限り、体感的にはメスも普通に流通していると感じます。
目の前のリクガメちゃんが卵の中にいた時のことを想像すると、温かい気持ちになりますね♬
獣医さんや爬虫類ショップの店員さんでも、ベビーの段階で確定する事は難しいと話してくれました。
リクガメの性別が明確に分かるのは性成熟をしたかどうかで判断されます。
引用
リクガメの場合、性成熟は年齢というより、むしろ大きさで決まる傾向があります。(中略)例えば、ギリシャ(リクガメ)ですと自然界では、12〜15年かけて成熱するのに対して、飼育下では、5年ほどでメスならば産卵をするようになります。(中略)ギリシャでは、オスはやはり早ければ12〜13cmで交尾をしかけるようになります。メスは20cm弱もあれば卵を産むことができます。
リクガメ飼育百科 p.141|森靖・森暁生子|めいけい出版|2000年9月10日
ギリシャリクガメはヘルマンリクガメと同じチチュウカイリクガメ属に分類され、飼育環境や最大サイズも近い近縁種です。
ヘルマンもほとんど同じと考えると「年齢は5才前後」「大きさは最短12cm、最長20cm」で性成熟するといえます。
ぼくは4才の時に性別が分かったよ!
オスとメスの違いは腹甲・尻尾・総排泄孔で判断できる
性成熟するまでは確定できませんが、体の特徴で性別を判断することができます。
2才頃から少しずつ変化が見られるようになり、3〜4才になるとその特徴がハッキリと分かってきます。
- 腹甲が凹んでるか真っ直ぐか
- 尻尾の長さと太さ
- 総排泄孔の形
- 腹甲に対する総排泄孔位置
腹甲と呼ばれるお腹側の甲羅の形がオスとメスによって異なります。
多くのリクガメは交尾の時に、オスがメスの後ろから覆い被さるように上に乗ります。
そのためオスの腹甲は凹んでいて、メスは比較的まっすぐです。
写真では分かりにくいですが、メスのヘルマンリクガメの腹甲はまっすぐです。
サイズが大きくなり、性成熟するにつれて分かりやすくなります。
尻尾の長さと太さもオスとメスを見分けるポイントです。
オスは長く太い尻尾で、メスは小さく細めの尻尾です。
オスの尻尾は後ろ足と同じくらいの太さです!
メスの尻尾はオスと比較すると小ぶりです。
ぼくはメスだけど、尻尾はこんな感じ♬
オスの尻尾はもっと立派で、後ろ脚と変わらないくらい太くて長いよ!
ベビーの頃には分かりにくいですが、成長と共に変化が分かりやすくなります。
リクガメは尻尾の付け根に総排泄孔と呼ばれる部位があり、おしっこやウンチ、尿酸を排泄します。
オスとメスで違う形状をしており、特徴として、オスは縦長でメスは丸い形をしています。
オスは総排泄孔にペニスを収納してるよ!
だから縦に長い形なんだね〜
ちなみにメスが卵を産むのも総排泄孔だよ!
オスとメスで総排泄孔の位置も違う場合が多いです。
オスの総排泄孔は縦に長い形をしていて、尻尾も太くて長いため、総排泄孔が腹腔の外側まで至ります。
メスの総排泄孔は丸くて、尻尾も細いため背甲の内側に収まります。
性成熟したオスの総排泄孔を見たことがないので、実際に確認はできていません。
メスの総排泄孔は小さく、丸い形をしており「アニメのキャラが梅干しを食べた時の口」のような形です。
性別による特有の病気に注意!名付けるなら中性的な名前?
基本的にはオスとメスで飼育方法が変わることはありませんが、性別によって特有の病気は存在するので注意が必要です。
またベビーではオスかメスか分からないので、気になる人は名付ける時には気を付けましょう。
- オスは脱ペニスに注意!
- メスは卵詰まりの危険性あり!
- リクガメに名付けるのは中性的な名前がベター?
オスのペニスは普段なら総排泄孔の中に収まっています。
しかし発情期である春には総排泄孔からペニスが出てくる事があります。
一時的なら問題ないですが、常に出ている「脱ペニス」と呼ばれる状態は注意が必要です。
すぐに近くの獣医さんに診てもらいましょう。
リクガメもニワトリなどと同様に、性成熟すると無精卵を出産します。
以下の場合は、卵が詰まっている可能性があります。
- 普段より元気がない
- エサを残すことが多い
- 排泄頻度が減っている
リクガメもウミガメと同じように、産卵の時に穴を掘ります。
人工芝など穴が掘れない床材や、穴を掘れない量の床材の場合、産卵がしにくいケースがあるので注意が必要です。
知り合いが飼っているヘルマンの女の子(メス)は卵を産むのにとても時間がかかったと話してくれました。
獣医さんに聞いたところ、人工芝では穴が掘れないから環境を変えるように言われました。
その後、床材を変えることで無事に産卵できたそうです!
毎日の健康チェックを欠かさずに、少しの体調の変化を見逃さないようにしましょう。
リクガメの性別が分かるのは3〜5才ですので、ある程度大きくなってからです。
繰り返しになりますが「年齢は5才前後」「大きさは最短12cm、最長20cm」です。
おうちにお迎えするリクガメのほとんどが1才前後のベビーですので、性別がわかりません。
ですので、名付けるのは中性的な名前がベターかも知れません。
Twitterでお見かけした可愛いヘルマンちゃんたち♬
この子たちみたいに中性的な名前だと、オスでもメスでも問題ないですね!
ロクママさんの「ロクちゃん」
ヒガシヘルマンリクガメのロクちゃん♬
大あくびするロクちゃん❤︎
眠気を誘うあくびですね♬
キュンちゃんのママさんの「キュンちゃん」
ヘルマンリクガメのキュンちゃん♬
何がどうしてそうなったのか、首に小松菜が…❤︎
食べるのが下手っぴなのもリクガメの可愛いところですね♬
カメのぽーちゃんさんの「ぽーちゃん」
ヒガシヘルマンリクガメのぽーちゃん♬
足元にはたくさんの野菜が!
美味しそうに食べる姿が可愛すぎます❤︎
ちなみに、ぼくはメスだけど「かめじろう」だよ!笑
今になって名前を変えるのは…って理由で、これからもかめじろうのままだよ♬笑
気にならない人は問題ないですが、抵抗がある人は中性的な名前を選びましょう!