冬のケージ内の環境はどうするべき?冬眠もするみたいだけど、実際どうなの?
ヘルマンリクガメを飼育していると冬のケージ内の環境について疑問が浮かぶと思います。
ぼくも飼育を始めた頃には、どの飼育本を参考にしたらいのか分からずに悩んでいました。
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
実際に3度の冬を越した経験や飼育本の情報を踏まえ、シェアできたらと思います!
この記事ではヘルマンリクガメの冬の越し方、ケージ内の環境設定についてお伝えします。
この記事を読んでもらうことで「ヘルマンリクガメが無事に冬を過ごす方法がバッチリ分かり、リクガメを健康的に飼育する」ことができます。
- 野生のヘルマンリクガメは冬眠をするが、飼育経験が浅い初心者の冬眠はNG!
- リクガメがベビー・性成熟していない場合も冬眠はさせない方がベター
- 温度・湿度は基本的には普段と同じでOK♬
- お住まいの地域によって寒さ・乾燥対策は異なるので、オーダーメイドの環境設定が必要
飼育下のヘルマンリクガメは冬眠させないのがベター
- 野生下では気温が下がるため、冬眠をする
- ベビーや性成熟前のリクガメは冬眠を控える
- 初心者は冬眠をさせない方がベター
ヘルマンリクガメは地中海周辺の穏やかな気候に生息しています。
もちろん冬になると気温は下がるので、野生のヘルマンリクガメは冬眠をします。
中には冬眠をさせる人もいますが、当サイトでは冬眠はおすすめしません。
理由は冬眠させるメリットとデメリットを考えた時に、デメリットの方が圧倒的に大きいからです。
リクガメがベビーだったり、まだ性成熟を迎えていない場合は冬眠はさせない方が良いでしょう。
- ベビーは環境の変化に弱いため、獣医さんやブリーダーさんでも冬眠をおすすめしない
- 冬眠する前の食事や体調などの管理が難しい
- 最悪の場合、冬眠したまま死んでしまう
かめじろうも最悪のケースを考えて、冬眠させたことはありません。
可愛いかめじろうを冬の間見れないのも寂しいですしね♪
しっかりと年齢を重ねて性成熟をして、大人になってから家族会議で決めようと思っています!
リクガメを冬眠させるには当然ながら知識が必要です。
- 冬眠をさせるための体調管理
- 冬眠をさせる環境づくり
- 冬眠が可能かどうかの判断
これらは飼育経験の浅い初心者にとって難易度が高いです。
まず2〜3年は冬眠をさせずに、健康的に飼育することができる知識を身につけてからでも遅くないと思います!
焦る必要はないですし、リクガメちゃんにとって最善の方法を選択するようにしましょう♬
冬にケージ内の温度を快適に保つ方法
冬眠をさせずに冬を越すには「ヘルマンリクガメは温度27~30℃が最適!保温器具を使って快適な飼育環境を」でお伝えしている通り、ケージ内の温度は27〜30℃を推奨しています。
本格的に寒くなる前に、早めに準備するのがおすすめです!
- 暖突を利用して上部からケージを温める
- パネルヒーターで下から温める
- 室内の温度を上げる
あまり聞き慣れない暖突という言葉ですが、ケージの上部に設置して温度を上げる飼育用具です。
ぼく達リクガメは、甲羅のすぐ下に肺があるんだよ!
暖突を使用すると肺とその中にある空気が温まるので、しっかり体温を上げる事ができます。
パネルヒーターはケージの下に設置して温度を上げる飼育器具です。
ケージの下からじんわりと温めてくれるのでリクガメの負担になりません。
温かい空気は上に向かう性質があるので、ケージ内全体を満遍なく温めてくれます。
ケージを置いている部屋全体の温度を上げることも効果的です。
ケージ内と室内の寒暖差がない方が、温度の急な変化が少なくて済みます。
もしサーモスタットなど飼育用具の不具合でケージ内温度が下がっても、部屋が暖かいと安心ですね!
温度設定の詳細記事
ヘルマンリクガメは温度27~30℃が最適!保温器具を使って快適な飼育環境を
ケージ内の湿度を保つ方法
ヘルマンリクガメは「やや乾燥した環境」が適していると多くの書籍で紹介されています。
しかし、日本の冬はヘルマンリクガメにとっても過乾燥になる可能性が高いため、適切な環境設定が大切です!
- 霧吹きやコップを使って床材を湿らせる
- 湿度を保ちやすい床材を使用する
- 加湿器で室内の湿度を保つ
当サイトでは「ヘルマンリクガメは湿度40〜60%が最適!霧吹き・換気・床材で湿度管理」でもお話ししていますが、ケージ内湿度は40〜60%を推奨しています。
冬は何もしないと30%前後まで乾燥するので、霧吹きなどで床材に水分を含ませてケージ内の湿度を上げます。
ライトは消してから約10分で完全に温度が下がります。
できるならライトは消してから霧吹きを使用しましょう!
ちなみに霧吹きは細かい水を吹き出すミストシャワーがおすすめです。
霧吹きで追いつかない時はコップで水を直接入れて床材を混ぜています!
また床材の種類によっても湿度の保ちやすさが変わります。
乾燥しやすい冬は水分を保ちやすいバークチップ(ヤシガラ)がおすすめ♬
我が家ではデザートブレンドとバークチップを混ぜています!
バークチップに水分を含ませ、デザートブレンドと混ぜて全体的に湿らせます。
それによってケージ全体の湿度を上げると同時に、長時間湿度をキープできます。
ケージ内だけでなく、加湿器で室内の湿度も保ちましょう。
室内で加湿器を使う事で、より効率的に湿度を上げる事ができます!
お住まいの地域に合わせて、快適なケージ内の環境設定をしてあげましょう。
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地域やケージサイズに合ったオーダーメイドの環境設定をしよう!
ケージ内の環境設定は住んでいる地域やケージのサイズによっても異なります。
参考までに我が家の環境についてお話ししようと思います。
我が家では冬でも特別な飼育用具は使用していません。
少しでも参考になると幸いです。
- 平均気温が8℃以上あるなら、暖突・ヒーターは必須じゃない
- 90cmのケージなら暖突・ヒーターは必須じゃない
- 地域や飼育環境によって適した環境設定が必須
じろーとかめじろうが住んでいる地域の冬の気温はこんな感じです。
1月の平均気温=8.7℃
平均最高気温=11.9℃
平均最低気温=5.4℃ (気象庁発表)
もちろん上記の温度は外気温ですので、室内はもう少し温度が高いです。
我が家では暖突やパネルヒーターを使用していません。
ホットスポット用のライトで十分ケージの中が温かいもんね♬
冬でも平均気温が8℃以上あるなら保温器具は必要ない可能性があります。
初めて冬を迎える場合、念のために暖突かパネルヒーターを準備するのがおすすめです。
我が家では「エキゾテラ グラステラリウム9060」を使用しています。
「ヘルマンリクガメのケージ!90cmのフロントドアが初心者におすすめ!」でもお伝えしていますが、90cmケージは温度・湿度の管理がしやすいです。
そのため、冬場もホットスポット用のバスキングランプだけでケージ内の温度を保つことができます。
極寒に備えて暖突は準備していますが、3年間でまだ1度も使用していません。
90cmケージの詳細記事
ヘルマンリクガメのケージ!90cmのフロントドアが初心者におすすめ!
ここまで「暖突やパネルヒーターを使用しなくても大丈夫」とお伝えしてきましたが絶対ではありません。
当然、お住まいの地域やケージなどの飼育環境によって異なります。
オーダーメイドの環境設定が必要になるのですが、ポイントは3つです。
- ホットスポットの温度は35℃
- ホットスポットから離れた場所の温度は27〜30℃
- ケージ内の湿度は40〜60%
この環境を設定するために必要なものを準備しましょう!
しっかりとした環境設定を行い、リクガメちゃんが健康的に冬を越せるようにお手伝いしましょう♬