リクガメのエサに野草がいいってよく聞くけど、実際のところどうなの?
野草をあげるメリットとデメリットについて知りたい!
リクガメのエサとして野草をあげるといいよ!と多くの書籍やネットで書かれています。
ぼくも飼育しはじめた頃は野草をあげる時の注意点や、メリットとデメリットについて分からないことが多かったです。
【この記事を書いているヘルマンじろーについて】
ヒガシヘルマンリクガメのかめじろうと生活して4年目になりました。
まったくの初心者だったのでリクガメと名前のつく本はほぼ全て目を通し、特にヘルマンリクガメの知識を身に付けてきました。
実際に野草を上げる際に注意していることなどの経験談を踏まえ、情報をシェアできたらと思います!
この記事ではヘルマンリクガメに野草をあげる注意点やメリット・デメリットについてお伝えします。
この記事を読んでもらうことで「ヘルマンリクガメに野草をあげる上で注意することがバッチリ分かり、リクガメを健康的に飼育する」ことができます。
- 野草では野生環境に近くて栄養素が高い上、0円で用意できるのでメリットが多い
- リクガメに与えすぎない方がいい野草や、与えてはいけない野草も存在する
- 排気ガスや他の動物の排泄物、除草剤や防虫剤などで汚染されている野草は避ける
- 野草をあげるときは種類を調べて汚染されていない場所で採取し、しっかり水洗いする
【ヘルマンリクガメに野草を与えるメリット】野生に近いエサで栄養価が高いのに0円!
まずリクガメに野草を与えるメリットについて説明します。
- 野生の環境に近いエサ
- バリエーションを増やせるので偏食予防になる
- 栄養価が高い
- 0円で準備できる
野生のリクガメは100種類近くの植物を食べているといわれます。
野生のリクガメは、年間100種類以上のエサを食べていると言われます。飼育下でもエサは1種類だけではなく、何種類か混ぜて与えるのが理想的。主食となる野菜をメインに他の野菜や野草3〜4種類以上混ぜてあげるといいでしょう。
引用:いちばんよくわかる!カメの飼い方・暮らし方|P.102|ダックス小峰・田向健一|成美堂出版|2022年8月20日
野生環境に近づける意味でも色んな種類の野草を与えることが推奨されます。
リクガメは実はグルメであり、好き嫌いが多い動物です。
ぼく達は嗜好性が高いから、同じエサばかりだと好みが偏っちゃうんだ。
だからいろんな種類のエサを食べたいなぁ♪
リクガメは同じ餌ばかりだと固執や飽きなどの偏食になる可能性が高いです。
一般に爬虫類には特定の種類の餌に対する「固執」と「飽き」という特徴がみられる。複数の餌の併用はこの固執と飽きを予防する効果がある。
引用:爬虫類 長く健康に生きる餌やりガイド|p.48|安川雄一郎|グラフィック社|2021年3月25日
固執は特定の餌のみ食べ、それ以外の餌を食べなくなる現象である。(中略)
一方、飽きは特定の餌を与え続けていた個体が突然その餌を食べなくなる現象である。
スーパーや八百屋さんで買える野菜に加えて、野草を与えることでエサのバリエーションが増えるので固執や飽きといった偏食のリスクを下げることができます。
野草はリクガメにとって美味しいだけでなく、栄養価の高い素晴らしいご馳走です。
リクガメのエサでは以下の栄養素について意識する必要があります。
- カルシウム:リンの比が「3〜4:1」
- 高繊維質
- 低タンパク質
- 水分量が多い
- シュウ酸の量が少ない etc…
リクガメフードは、リクガメにとって繊維質や水分が少なかったり、タンパク質が多くなったりしてしまいます。
動物性タンパク
(前略)手軽なのは市販のリクガメ用の配合飼料で、これらはもともとアカアシガメのような雑食性の高いリクガメ用として開発されていますので、嗜好性も高いフードです。
引用:EXTRA CREEPER No.3|p.78|誠文堂新光社|2008年10月1日
ちなみに、野菜を与える場合はカルシウム:リン比や、シュウ酸の量などに注意が必要です。
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【ヘルマンリクガメ】エサに野菜がおすすめの理由!デメリットも解説
野草は、リクガメフードや野菜と比べるとこれらの栄養素がぼく達に向いてるんだ!
多くのリクガメ飼育書籍で「野草はリクガメにとって栄養のバランスがいい」とされているので、積極的にメニューに取り入れたいところですね!
野草は0円で準備することができるのが最大のメリットです。
近くに公園や河川敷などがある人は、そこから採取することで無料でリクガメのエサを調達することができます。
最近は野菜の値段が高騰しているので、コスト的に嬉しいですよね!
【ヘルマンリクガメに野草を与えるデメリット】食べてはいけない種類があり、さまざまな汚染について考慮する必要がある
続いては野草をあげるデメリットや注意するべきポイントについてお話ししていきます。
- リクガメにとっては毒になる野草もある
- 排気ガスによる汚染
- 他の動物の排泄物にも気を付ける
- 除草剤や防虫剤なども注意するべき
一口に野草といっても数多くの種類が存在し、野草図鑑には500種類以上の野草が掲載されています。
この全ての種類をリクガメが食べられるワケではなく、なかには食べてはいけない種類の野草もあります。
ぼく達が好んで食べるけど、実は体によくない野草もあるみたい!
リクガメは「体調の変化が比較的ゆっくり起こる動物」とされているため、気づいた時には手遅れだったというケースもあります。
しっかりと食べられる種類の野草かどうかを見分ける必要があります。
道路に面した場所に生えている野草は自動車から出る排気ガスによって汚染されています。
排気ガスはリクガメにとっても身体に良くないので、そのような場所に生えている野草は与えないようにしましょう。
リクガメ以外の犬や猫などの排泄物によって汚染されている野草も与えない方がいいとされています。
他の動物の排泄物は感染症のリスクがあるんだ
犬や猫が完全にいない場所を見つけるのは至難の業といえます。
ですので「飼い犬の散歩道」や「野良猫が多い場所」を避けるだけでもOKです。
公園などの人通りが多い場所では野草を駆除するための除草剤や、害虫駆除のための防虫剤が使用されていることがあります。
草や虫をダメにするお薬は、ぼく達にとっても体によくないよ!
可能なら、その場所を管理している場所に問い合わせて除草剤や防虫剤を使っているか確認するのもいいでしょう。
野草を与えるときはしっかりとした知識を!
野草はリクガメにとって素晴らしいエサであることは間違いありません。
しかし野草をあげるためには最低限の知識が必要になります。
- 食べられる種類かどうか調べてからあげる
- 汚染されていない場所で野草を採取する
- 水洗いをして綺麗にしてから与える
野草を与える場合はリクガメが食べられるかどうか調べてからにしましょう。
そして大事なことは「あげていいのか分からない野草はあげない」です。
多くのリクガメ飼育書籍に目を通したところ、約30種類はエサとして与えて良いといわれています。
その逆に与えてはいけないとされる野草も存在するので、野草を上げる場合にはしっかりと勉強をしてからにしましょう。
特に都会の野草は、排気ガスや動物の排泄物、除草剤や防虫剤などによって汚染されている場合があります。
そのような野草は、リクガメにとって悪影響なので与えないようにしましょう。
また汚染されているかどうかに関わらず、野草をあげる場合は水洗いをするようにしましょう。
水で洗ってくれると水分補給にもなるし、一石二鳥だね♪
水洗いによってある程度の汚染物を除去する効果が期待されます。
さらにエサから水分補給をすることもできるので、水洗いは必ずしましょう。